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医療の限界 (新潮新書)
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| ジャンル: | 本
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| 発送可能時期: | ご確認下さい
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| 参考価格: | ¥ 735 (税込)
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医療の現場と医師の意見を知る良書 本書は、医療現場で治療を続ける勤務医である著者が、医療の現場と医療の問題点、そして、急速に進みつつある医療崩壊についての現状を報告する本です。
この本を読んでも、思うのが、マスコミの医師や病院に対するステレオタイプ的な報道が害悪を引き起こしているという現実です。
本書の意見がどの程度、日本の医師たちの意見の総体なのかがわからないことが残念でした。
しかし、この本のレビューをみると、とにかく、医師の書き込みが多いです。
それも、賛成意見が。
こういう議論が国民の間に広がってほしいものです。
現代日本においては、マスコミのステレオタイプの報道と、一部の理不尽なクレーマーの存在が大きく日本社会を歪めていると思いました。
日本の医療を変えるべく、さらなる著者の活躍を見たいものです。
現場の悲鳴 医師が医療を行う視点がよくわかります。医療提供者側の問題点も指摘されており、参考になります。
沈みかけた箱船の上で日本人はどのように行動するのでしょうか。選ぶのは私たちです
気付かないふりをするのか、気付いて周りに知らせるのか?
人のせいにするのか、自省するのか?
諦めるのか、抗うのか?
逃げるのか、残るのか?
医療が直面する壁 「医療崩壊」の著者による新書。
大病院の部長という重責を担いながら、講演活動や執筆活動に取り組む著者の主張が前作に比べて解りやすく書かれている。その論調は医療をとりまく、患者意識や報道、死生観に焦点が絞られており、社会論のような様相を呈している。
医療崩壊の要因は既に多数論じられているが、その大元として、著者は患者と医療の齟齬を上げている。これをなるべく少なくするために、もしくはその齟齬を明らかにするために、国民的議論を提唱している。
主観的感想だが、医療が直面している壁、医師不足、患者意識(消費者意識への変質か?)の変化や報道の無責任などは、医療のみならず、日本社会が抱える行き詰まりそのものであると思える。医療崩壊は国民の生死を分かつ重大問題なのに、社会が対応できない。社会が機能不全に陥っている現状をまざまざと見せ付けていると思える。
医療崩壊を画期として「報道の責任」や「患者の倫理」が認識され、医療に対して、医療従事者とともに報道や患者・国民の社会的責任が立ち上がってくることになればこれほど素晴らしいことはないのだが・・・。
楽観的すぎる感想を述べましたが、医療問題に留まらない内容を含んだ著書です。
医師サイドからの反撃 医療事故についての、医師側から見た意見が書かれているとみていいだろう。
本書で強調されているのは、医療というものが完璧に安全で、必ず死から救ってくれるものだというのが幻想だということだ。
医療というのは性質上、患者の体を傷つけるのだから、必ず危険があるのだ。
そこを無理に完璧な安全を求めるから、やむを得ないような結果まで、患者が死んでしまったならば過失致死に問われたりしてしまう。
そんなことをやっていたら、医師になるものは誰もいなくなってしまう。
今の司法で起きているのは、国民の単純な感情への迎合である。
今の医療の体制にも大きな問題はある。
医師の教育などには特に改善されるべき点がたくさんある。
だから今の医療崩壊をなくすために必要な組織改革と法改正と国民の認識の転換が急務である。
我々の持つ「医療への過度の期待」が大きな問題をはらんでいることがはっきりと見えてくる。
メディアではあまり取り上げられない医師の声は貴重だ。
ただし、ところどころ医師の側に偏りすぎではないかという意見も見られる。
あと、名前を借りるためでしかないような、あまり意味のない引用もやめた方が良かったような気がする。
しかし、医療問題を考える上でコンパクトにまとまっている本であることは間違いない。
医療と人生について考えさせる良書 『医療崩壊』には及ばないが、今の日本の医療が抱える深刻な問題を分かりやすく論じた良書だと思う。特に本書は、「医療の限界」、つまり、「人は必ず死ぬ」「医療は不確実だ」ということに焦点を当てており、読者に自分を振り返ることを促す内容になっている。
10年ほど前、近藤誠医師の『患者よ、がんと闘うな』を読んで、「よく生きるためには、死を受け入れなければならない」ということを痛感した。本書は、日本人の死に対する心構えのなさが、いかに医療をゆがめ、崩壊の危機を招いているかを、わかりやすく説いている。司法への批判も、的を射ている。
一般論として、ものを論ずるとき、各人が自分の立場を擁護するのは当然だ。それをタブー視したら、言論の自由は死んでしまう。本書は、医師によって書かれたにもかかわらず、よく客観性を保っている。医者や病院が治療の失敗をごまかすことは、過去にしばしばあったし、今でもあるだろう。著者はそれを認めつつ、解決策を提示している。批判は、具体的にするべきだ。「旧弊な医師はやめさせて、新しく民主的な医師を養成すればよい」というような案は、まともな頭の産物とは思えない。
今でも、患者の言うことになかなか耳を傾けない医者に不満を抱くことはあるが、近年、医者の患者に対する応対は、目立って良くなったと感じる。にもかかわらず、医者への攻撃は、かえって強まっているようだ。本書への論評を読むと、私には、多くの人が自分の一番痛いところを突かれていきり立っているように見える。
著者は、さまざまな本を引用、紹介していて、いずれも著者の思考過程をたどる上で興味深い。
最後に一言、割り箸事件の原告は、単に「医師の責任の有無」を争ったのではない。男児が死亡したことに対して9000万円近い賠償金を要求したのだから、医師に少しでも責任があれば、過失相殺が問題になるはずだ。
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