クラバート



クラバート
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商品カテゴリ:幼児教育,知育,赤ちゃん育て方
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ヴェンド人の少年3人組で村から村への浮浪生活をしていたクラバートは、ある時から奇妙な夢を見るようになる。「シュヴァルツコルムの水車場に来い。お前の損にはならぬだろう!」という声と止まり木に止まった11羽のカラスの夢。

その声に従って水車場の見習となったクラバートは、昼は水車場の職人として働き、金曜の夜には12羽目のカラスとなって、親方から魔法を習うことになる。

『大どろぼうホッツェンプロッツ』や『小さい魔女』などで知られるオトフリート・プロイスラーが、ドイツとポーランドにまたがるラウジッツ地方の古い伝説を下敷きにして書いた『クラバート』。チェコのアニメ作家カレル・ゼマンによって映画化もされたこの物語は、ドイツ児童文学賞、ヨーロッパ児童文学賞などを受賞し、プロイスラー文学の頂点ともいわれる1冊である。

クラバートが足を踏み入れた水車場は、暗く多くの秘密を抱えた場所だ。新月の夜に現われる大親分の存在や復活祭の決まりごと。毎年の大晦日には仲間のひとりが犠牲となるなど、常に死の影がつきまとう。そこでの3年間の修行を経たクラバートは、「自分自身の意志の力と、ひとりの誠実な友の助力と、ひとりの娘の最後の犠牲をも覚悟した愛とによって」親方との対決を果たすことになるのだ。

宮崎駿が『千と千尋の神隠し』の下地としたという本書は、少年少女向きの軽いファンタジーではない。あらゆる世代を対象にした児童文学の枠を超える1冊である。(小山由絵)



魔法の有限性、生きることの難しさ。

 宮崎駿が影響を受けたと言われる一冊ですが、それだけの実力のある素晴らしい一冊であったと思います。その世界観は、宮崎駿氏の作品にも影響がやはり色濃く見え、宮崎アニメの大ファンであるならば、必読の書の一つであると言えます。

 私は本書の上手さ、素晴らしさは「人間」と「魔法」の描き方のうまさにあると思います。何よりも、近年「魔法」的なものが横行し、夢や希望、果てには欲望さえも魔法の力で解決できてしまうアニメなどとは違い、「魔法」という非現実的なものを、現実の世界とうまく調和させながら描いている事です。現実の世界は魔法のように素晴らしい力が溢れてはいますが、それは無限のものでないことは、子どもを読者の対象とした時にも夢や希望といった可能性の広がりのあるものとは別に、伝えるべき事柄であると思います。
 
 また、人間(登場人物)の描き方も、良い面ばかりを強調して描くのではなく、人の短所や欠点までも描きつつ、主人公(クラバート)に、それを一人の人間として認めさせている人間観を持たせていることも一つの上手さであると思います。単純に勧善懲悪なヒューマニスッティックな物語に留まらないすごみ、迫力が本書にはありました。

 様々な賞に輝くだけの実力をもった一読の価値のある本です。口承によって伝わった物語をここまでに発展させたプロイスラーの筆力は、手放しで賞賛できるだけのものがありました。
生きていくことはたやすい なんて言わせない

素晴らしい本です。 
思春期のあやうさ、血なまぐささ、きりきりとした痛み、黒い霧のような不安。 そして恋。
この本の中には、わかい人が生きていくことを学ぶすべての感情があると思います。
おさない子でも、敏感で感受性の強いところを持っているなら、この本が本物であることを見抜くでしょう。
もうティーンではない大人も、この本が乱暴なまでに、ひとの心を思春期に引き戻すことができることに、驚くことと思います。
 すべての、思春期を迎えたひとたちに、読んでほしいと心から思います。
 
面白くて途中で止められなくなります

この本の内容は、ファンタジーのはずなのに、いつもどこかに厳しい現実がつきつけられていて、読み進めながら主人公クラバートと共になやんだり、究極の選択を迫られたり、本を開いた瞬間からぐいぐい引き込まれていきました。魔法や友情や恋愛や人生…。人は、そういった簡単に答えの出ないものに対して本能的に「どういうものが見極めたい」という欲求を持っているものではないでしょうか。なんだかそれに対して一つの答えがでるのではないか…という期待がこのぶ厚い本の全体に漂っているから、途中で止められずに一気に読んでしまうのではないかと思います。クラバートの寒々とした生活の中にも、仕事仲間との人間的な温かい交わりがあり、非情で恐ろしく様々な魔法を操る親方も、完全な悪魔として描かれている訳ではなく、意外なところに人間の心が残っていたりして、この話はどこかに必ず救いを見出すことができます。
大人になっても何度も読み返せる童話

☆5つ

とてもいい本だと思う。

大きく分けて3部から構成されているが、
第1部では外国童話特有のエキゾチックな雰囲気を十分に味わえ、
第2部ではミステリアスな展開に胸をワクワクさせ、
そして第3部最終章のクライマックスへ向かう。

すべてを読み終えて感じたのは、
これは魔法という形を取りながらも、
実は組織やお金などに縛られた現代社会における個々の人間の悩みを
レトリック的に表現したものではないかということ。

今の生活には常に何か不安を感じ、釈然としないものを持っている。
誰もが一度は逃げようとするが、
すぐに自分の力ではそれがかなわないことを知り、
そして無意識のうちに現状を受け入れようと変化する。

そうした中でクラバートは親方に服従を誓いさえすれば、
今の世界での安定した将来を約束された。 
しかし、もし親方に逆らってここを出れば、
今まで身につけたすべての魔法が使えなくなる。 
まして手ごわい親方との勝負に敗れれば、
自分だけでなく愛する人の命までが奪われる・・・。

自分がクラバートならどうする??

今の会社で身に付けたスキル、役職、給料そしてぼんやりと先に見える将来・・・ 
それらすべてを投げ打って、自分と家族を危険にさらしてもそこから逃げ出す勇気はあるか?

自分が本当に大切にしたいことは何だ?

大人になった今、この童話を読んで感じたことはそんなことだった。
プロイスラーの名作

「大泥棒ホッツェンプロッツ」や「小さいお化け」などどちらかというとほのぼの、わくわくするようなイメージのプロイスラー作品。しかし、「クラバート」は少しばかり趣向を異にしています。もちろんホッツェンプロッツなども児童文学の珠玉の名作ですが、「クラバート」もプロイスラーの1つの頂点を示していると言えるでしょう。
 あらすじを追うと”身寄りのない少年が魔法の学校に入って…”とまるで『ハリー・ポッターシリーズみたいな感じ?』と思われる方もいるかもしれませんが、舞台はドイツの鬱蒼とした沼地。この設定が最大限に生かされており、物語のテイストは180度違います。
 ”魔法”という力を手にすることはどのような意味を持つのか、その対価として失われて行くものはなんなのか。この物語では、魔法はただ夢にあふれた素敵な力として描かれてはいません。人の弱さを象徴するものであり、また、因果によって人を縛るものでもあります。クラバートをはじめ、魔法に関わった(しまった)人々の宿命から目が離せません。

巻末の解説によればもともとこの話はドイツ・ラウディッツ地方の伝説として伝わっていたものだったとか。プロイスラーは少年のころこの話を読み強烈な印象を受けたそうですが、もとの伝説とプロイスラー版「クラバート」ではストーリー(とくにラストにかけて)が違います。そのあたりはどうしてなのかを考えるのも面白いかも?



偕成社
小さい水の精
小さいおばけ
小さい魔女 (新しい世界の童話シリーズ)
大力ワーニャの冒険
大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))




ノンちゃん雲に乗る (福音館創作童話シリーズ)

いっぽんの鉛筆のむこうに

人のからだ (ニューワイド学研の図鑑)

これはのみのぴこ

じぶんでひらく絵本

パパとママのたからもの (児童図書館・絵本の部屋)

ぐりとぐらとすみれちゃん (こどものとも傑作集)

キティといっしょにどうよううたのえほん (音でおぼえるおけいこえほん)

ドラえもんの理科おもしろ攻略 理科実験Q&A (ドラえもんの学習シリーズ)

クラバート




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