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パールハーバーの真実 技術戦争としての日米海戦 (PHP文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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敗因の研究
日米海軍の装備と運用、その激突を分析する。
戦史に関心が薄かったが興味深く読んだ。
兵器というのは高価なものだと実感できる。
どうして敗れたのか、その問いに確実にひとつの答えを提示する良書。
戦争の虚像と実像を知る為の良書??ミッドウェー海戦の隠された真実は何か?
この本を読んで、私は、山本五十六が、日米開戦に当たって、真珠湾をあの様な形で攻撃する事を選んだ理由を、初めて知った気がした。それは、山本五十六の個人的着想などではなく、当時の日本が、その技術的制約から選択せざるを得なかった、一つの必然だったのである。特に、その真珠湾攻撃で中心的役割を果たした空母、艦上攻撃機、航空魚雷、の「3点セット」が、当時の技術状況の中で、いかに難しい問題を抱えて居たかを知って、こうした技術的な問題を知らずに、「歴史」を語る事が空論である事を認識せずには居られなかった。
又、以前から思って居た事だが、日本海軍の戦史には、関係者が真実を語って居ない事柄が有る様である。次の記述を読んで欲しい。(以下引用)??発艦や着艦の作業中でも、空母の見張りが敵爆撃機などを見つけたら、艦長はただちに「面舵一杯」でとりあえずサークルを描く(艦隊の全艦がこれをやるのを「盆踊り」と自嘲した)のが決まりだった。(中略)ならばミッドウェー作戦中、4空母が全力での回避運動中は、一切の兵装作業が不可能になっただけではなく、何か特別な係糸策を講じなくては、魚雷・爆弾がゴロゴロと格納庫内を転がりまわり、深刻かつ収拾すべからざる事故を生じたはずだ。それがどの資料にも語られていないのは、やはり謎の一つである。(本書108ページ)??ミッドウェー海戦については、何か、語られて居ない事が有るのではないだろうか?
(西岡昌紀・内科医)
空母格納庫からの視点
太平洋戦争緒戦で活躍した日本海軍航空母艦搭載機(零戦・99艦爆・97艦攻)で特に“魚雷”という威力はあるが高価で意外と不発が多い兵器の取扱を中心に格納庫のなかでの運用面からいかに戦闘の勝敗に影響を与えたかという内容で興味深く読みました。作戦面や軍用機の性能だけでなく、より重要な母艦搭載機「運用システム」にスポットを当て述べられているので「真珠湾」や「ミッドウェー」での戦闘をより理解する一助になるかも知れません。
ただしこれまた重箱の隅を突くようだが、「零戦」は何故あのような武装・航続性能になったか、
十二試艦上戦闘機計画要求書
1、目的
攻撃機の阻止撃攘を主とし尚観測機の掃蕩に適する艦上戦闘機を得るにあり
と、試作発注要求書の「目的」からして主力艦隊上空の制空であって「長大な航続力」もレーダーによる早期探知システムが無かった当時の事情から必要とされた主力艦隊上空の「滞空時間」の確保であって、本書でいうところの“遠距離エスコート戦闘機”でないはず。(詳しくは「歴史群像太平洋シリーズ 零式艦上戦闘機2」を読んでほしい)
他に「20mm機銃」の評価も零戦エースであった坂井三郎氏の後年の著作での評価を鵜呑みにしているようで納得できません。20mm機銃の欠点も海軍では認識しており、1号銃から2号銃への移行や弾の搭載量も60発入りから100発入りドラム弾倉へ、それでも足りなくベルト給弾の開発へと必死だったわけです。
所々「?」もありますが、それでも本書を読んだ後は過去に書かれた「真珠湾」や「ミッドウェー」の戦記・戦史をもう一度見直す契機となる非常に良い教材ではないでしょうか。
目からウロコの新しいアプローチ
本書を2点の理由から太平洋戦史に興味のあるすべての人にお奨めしたい。1点目として空母で実際に軍用機を運用するとはどういうことなのか、を説明したディティールがすばらしい。
例えば、艦攻(雷撃機)への魚雷の装着手順や、母艦上での艦上機のエンジンのかけ方、母艦からの発着の手順、などなどが事細かに説明されている。特にマシーンの操作手順だけでなく、艦内での職位別に誰が何をするのか(例えば、艦長、飛行長、パイロット、整備員)をも説明してくれている。また、単に手順を説明しているのみならず、その中でどの点が運用上困難だったのか--爆弾から魚雷への換装はいかに困難だったのか--を説明してくれている。これはまったく資料としてすばらしい価値がある。本書は太平洋戦を舞台としたあらゆる作品、コンテンツにかかわるすべての人に必読だろう。
もう一点は、山本五十六の考えていたことをたどるのに、残された手記や生存者の回想などから復元することはできず、そのポストに就いていたときに実際にやったことから推測するしかないと、断言していること。これは役所にいたことにある者としてまったく同感である。ある重要なポストにある人がある決断をしたときにその理由や胸のうちを部内の人間に細かく語ることはしないものだ。役人(軍官僚も官僚機構の一員である)の思考をたどるには実際にやったことをフォローするしかない。これには強く共感した。
数字・技術まみれの異色の軍事ネタ本です
パールハーバーにおける日本海軍の兵装について、技術的視点からのみ精密に解説されています。
只でさえ情報量の多い二十八本ですが、パールハーバーに限定しているため話が大変細かくなっています。
著書の言うようにこの本でしか得られない情報もふんだんにあると思います。
そのため、一般人はおろかかなり軍事の知識に精通したものでないと、この本を楽しむこともその価値を理解することも出来ないと思います。
その意味で読み物としての価値は殆ど無いでしょうが、資料的にはかなり貴重なものだと思われます。
最近は軍モノがブームになっていますが、それでもこの本が売れることは無いでしょう。ですが、出来る限り多くの人に読んで貰いたい一冊です。
PHP研究所
技術戦としての第二次世界大戦 (PHP文庫) 旅順攻防戦の真実―乃木司令部は無能ではなかった (PHP文庫) 大東亜戦争の謎を解く―第二次大戦の基礎知識・常識 誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫) 日本の戦争Q&A―兵頭二十八軍学塾
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